Kingdom Fellowship Church

Message Outlines

2004.08.01


神はヤコブを(2)

ヤコブはおじのラバンの下で20年間仕えます。ラバンはヤコブよりもはるかに狡猾でした。この世の神も私たちの下心を読んで巧妙にこき使うのです。自分に由来する下心を持つことは自由を束縛する罠となります。しかしこの期間は神によって秤与えられており、しかもこのような期間においてすら財産を増やすことができるのです。隠して時が満ちたときヤコブはラバンの下を脱出します。その時は神がバックアップしてくださいます。追ってきたラバンと契約を結んだヤコブは晴れて自由となりますが、エサウとの再開を恐れます。私たちは自分が謀によってなしたことの刈り取りを恐れるのです。かくしてついにヤボクの川の渡しで暗闇でヤコブは神と格闘して、自分の最も強い部分に触れられます。この際にも祝福を求めて手を離しませんでした。かくして神と戦う者と言う意味のイスラエルに改名されます。私たちもいつかこのような経験(=ペニエルの経験)するとき、自分の力の源が絶たれ、自分に頼れなくなり、ビッコをひく者とされます。自分の弱さにおいて神の力を知る者となります。これが神のイエスラエルです。神によって古いいのちに触れられ、祝福され、新しい命の法則によって生きる新しい創造です。神のご計画はアブラハムによる召命、イサクによる十字架の経験、ヤコブによる聖霊の取り扱いの過程を経て、内にキリストが形づられると言う究極の完成へと向かいつつあるのです。


1.ラバンによる取り扱い

@ラバン(リベカの兄)によって欺かれる(創世記29:25)
Aレアとラケルのために14年間使える(創世記31:41)
B家畜のためにさらに6年間(同)
Cその間に11人の子供を得、財産を作る(創世記30章)


2.脱 走

@神の時(30:3)
A神のバックアップ(31:24)
Bラケルの不正(31:19)
Cラバンとの契約(31:43-54):(ミツパ=見張りにおいて)
Dエサウとの再開の準備(32章)


3.ペニエルの経験

@神との格闘(32:23-32)
A名前の変更:ヤコブ→イスラエル(神と戦う者)、神の祝福を得る(32:27)
Bペニエルの経験:腿の番をはずされる→自分の一番強いところに対する打撃


4.成就:聖霊による配剤と取り扱い

@すべては計り与えられている(マタイ10:30;ローマ8:28)
Aすべては益になる→御子の形が造られるため(ローマ8:29,30)
B堪えられない試みにはあわせない(1コリント10:13)
C期間が定められており、その中でも富を得る(ローマ8:32)
D神はバックアップしてくださる(ローマ8:31)
E自分の強い部分の対処→ビッコになる幸い(2コリント12:5-10)→自分に頼らない、例:ペテロ、パウロ
F私たちは神のイスラエル(ガラテヤ6:16)→この原則(法則)によって歩む神の新創造
G成長の徴:例・魂・体の必要を自分にあってではなく、キリストにあって満たすこと
H神のご計画:アブラハム(父なる神)にある召命→イサク(子なる神)にある死と復活および財産の継承→ヤコブ(聖霊なる神)にある取り扱い(=御子を形作る)